鉄壁の「財務体質」ここにあり

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北越急行の財務体質がすごい

第30期貸借対照表(平成26年3月31日現在)(単位:千円)

科目 金額 科目 金額
流動資産
1,199,992
流動負債
850,928
固定資産
14,687,141
固定負債
61,714
負債合計
912,643
資本金
4,568,000
利益剰余金
10,406,490
純資産合計
14,974,490
資産合計
15,887,133
負債純資産計
15,887,133

しかしこの分厚い株主資本もそうだが、この「固定資産」ってなんだろうな。鉄道会社でこの堅固な財務体質は見たことがない。ここでいう「固定資産」 はあくまでも流動性基準であって 「有形固定資産」 「無形固定資産」 「投資その他」 も含まれる。通常キャッシュフローがプラスであれば流動資産が膨らむわけで、こういうケースは非常に稀である*1。たしかここは「来るべき日」に備えて内部留保を積上げる政策を取っていたという。そうなると「固定資産の部」には「投資有価証券」あるいは「長期債券」も含まれるという推論に至る*2。おそらく自分が見た中で最大級の「守りの経営」を表現した財務諸表であろう。

*1:だから科目開示しないのかも

*2:鉄道用固定資産もあるとはいえこの負債額の軽さは尋常ではない。