第8次打通作戦(スカピン)

ひとかけらの勇気が ぼくにある限り〜♪
(爾後更新)
東京公演が売切という状態では、宝塚への進撃しか残された道はなかった。
そもそもはブロードウェイミュージカルでして、2008年に星組安蘭けい遠野あすか、柚希礼音他)で上演された演目が、2年ぶりに今度は月組新トップ(霧矢大夢蒼乃夕妃)のもと再演となったが、東京公演が買えないという事態に頭を抱え、苦渋の決断の結果(どこがや)本拠地進撃作戦をとった次第。
主演両名の歌唱力も素晴らしく、これだけでもこの劇を見る価値はあったが、それ以上に素晴らしいのが、ショーブラン役の明日海りお。これで2003年入団(8年目)なのか、と吃驚。出世欲に塗れた主人公としては、「ハプスブルクの宝剣」の エリヤーフー(エドゥアルト)がおりますが、徹底した「敵役」 というのは、宝塚ではあまり例がない。その狂った役を演じきるのは稀有な存在なので、今後もこういう狂った役が回ってこないだろうかと大いに期待。
また、そのショーブランをからかう主人公(霧矢大夢)のやりとりが素敵だ。
「寅年だからトラ柄の服はどうですか、そうだ甲子園だ、今津駅で阪神戦に乗り継いで」とか。