たぶんこの言葉は使っていない。

ずいぶん前にどこかで(どのようにか失念した)伊藤計劃氏のサイトにはリンクした覚えがあったのだが、日本に戻ってしばらく経ったらはてなに移っていた上に、物故していた事実さえ気付かなかったとは。
死ぬべき人間はむしろ○○○○とか、△△△△とか、*1具体的な名前を上げるとあまりにも差し支えるし、自分の品性を疑われてしまうのだが。
冗談はさておき、氏のblogで見つけたエントリ。
http://d.hatena.ne.jp/Projectitoh/20080804/

要注意ワードは「深い/浅い」です。あと「薄い」。
これは、責任とか自分とか言ったものからものすごく遠い単語です。深い/浅いは具体的にどうだったのかを全く述べないときに使われる、印象批評では下の下の下下々の下ぐらいの単語でしょう。テーマが深い。よござんす。しかし、「どう」テーマが深いのかを書くのが文章というものの機能なのであって、それをきちんと書けている人はわざわざ「深い/浅い」とは書きません。つまり「深い」と書くのは馬鹿です。要するに何も考えてないということのぶっちゃけというか告白なので、その文章の知性を駄目な方向に数ランク引き下げたいのだったらがんがん使うべきです。

映画レビューでそういう言葉を使った記憶はないが、ヅカレビューでそういう言葉を使わないように気をつけよう、いやそういう言葉は使うはずもないのだが。

*1:いえ「景気の悪い面」与謝野馨のような公人ですらありません。公人をいくら「死ね」と言っても何の問題にはなりませんが、流石に一私人を「死ね」とまではここではかけない。とりあえず。