「期日に賃金」さえ望めない。

22日付の中国紙・法制晩報(A25面)によると、中国青年研究センターは同日、1980年以降に生まれた新世代農民工(農村からの出稼ぎ労働者)を対象とした調査の結果を公表。労働環境に関して「期日に賃金が払われる」と答えた人は45%にとどまり、賃金未払い問題が依然として深刻なことが判明した。調査は昨年4月、北京市山東省などで新世代農民工5000人を対象に行われた。約38%の人が企業と労働契約を結ばずに働き、負傷した際の保障が得られず、一方的に労使関係を終了されるなど不利益を受けているという。心理面では「都市住民から各種差別を受ける」「異性との交際ができない」「労働状況の改善が望めない」などの不満を持つ人が多く、青年期の人格形成に影響を与えているとみられる。また16歳以下の農民工の58.8%が「社会の不平等」を感じているという。(時事)

「企業と労働契約を結ばずに」というのは、派遣扱い(通常、民工は各省所管の労務派遣会社に登録して働く)ということを指すのであろうか。
「都市住民から各種差別を受ける」というのは、社会制度だけではなく(民工に対する社会保険はほとんどない)、「田舎モノ」扱いされる(言葉が違うから、一発で見分けられる、特に河南訛はきついと聞く)という点だろうな。