賃金は教諭へキックバック。

中国のニュースサイト・新華網が19日報じたところなどによると、広東省東莞市の工場で四川省の中学生約500人が実習の名目の下、低賃金、長時間労働を強いられていたことが明らかになった。これらの中学生は四川省南充市儀隴県の大寅中学の生徒。同校は生徒に「自分の学費は自分で稼ごう」と東莞市の工場での実習を薦め、それに応じた生徒約500人を東莞市石碣鎮のコンピュータ−用コネクター工場「整隆連接器廠」に送り込んだ。大寅中学の生徒たちはこの工場で毎月500元余りの低賃金で、1日14時間もの長時間労働を強いられていたほか、残業に遅れた生徒が監視役の教師から体罰を受けることもあったという。このことが報道されたのを受け、儀隴県政府は生徒らを学校に戻して教育を受けさせると同時に、この問題について調査を進める方針を示した。石碣鎮政府の労働監督部門も、整隆連接器廠で児童労働などの問題がなかったかについて調査するとしている。(6/20時事)

ツッコミどころはここ。
「自分の学費は自分で稼ごう」って、いったい。
「残業に遅れた生徒は体罰」ですぜ。これなんていう授業? でもって、
賃金は教諭へキックバックされているという罠。
昨日の「拉致監禁強制労働」も然りだが、背景として、経済成長に伴う賃金上昇と共に、内陸部の民工が、労働条件の悪いところへ行きたがらなくなっているという事情が大きい。そのため、鉄道部が第六次大逓速にかこつけて、上海〜銅陵・阜陽間の非空調普快を全廃し*1民工の華南方面への誘導を図っている*2とはいえ、それも芳しくないのだろう。

*1:阜陽行は「按需臨時列車」として一本復活。

*2:別名「マクロ・コントロール」。自分が名づけたw