「民衆の命より官職」今更何を言う。

【北京25日時事】中国河南省エイズ被害の実態を告発し続け、米国での人権賞授賞式に出席しようとして地元当局に軟禁された女性医師、高耀潔氏(80)が25日、米国に出発前、北京市内で時事通信のインタビューに応じた。高氏は中央政府エイズ対策について「進歩している」と評価したが、「上(中央)の命令が下(地方政府)に達しておらず、地方の役人は民衆の命より官職が大事だ」と述べ、エイズ暴露を恐れて同氏の訪米を阻んだ河南省役人の隠ぺい体質がエイズ被害を拡大させると批判。米国でもこうした実態を訴える意向という。河南省の貧困農村では売血によってエイズウイルス(HIV)感染が拡大。高氏は「わたしが訪ねた人口3000人余の村では1500人が売血し、800人が感染していた」と明かす。同氏は1990年代、地元政府が隠し続けたこうした実態を暴露し、治療や予防、啓蒙にも努めた。その結果、呉儀副首相が2003年12月、エイズ村として知られる河南省上蔡県を視察。高氏によると、呉副首相は、同行した同省政府幹部を排除した上で約2時間半にわたり高氏と面会し、「本当の話を聞かせてほしい」と求めるなど、「中央」にも変化が表れた。高氏は2月初め、ヒラリー・クリントン上院議員が名誉会長を務める民間非営利団体(NPO)の招待を受けて訪米準備を進めていた際、同省当局に軟禁されたが、胡錦濤国家主席が軟禁解除を指示したという情報に「可能性はある」と指摘。22日には米国に向かう途中の北京で、呉副首相の代理で王隴徳衛生次官が高氏と面会するなど、当局側は異例の対応を見せた。高氏は「主要な問題は、役人の頭はお金ばかりで道徳がないことだ。地方の役人は自分の政治的業績に傷が付くので暴露を恐れている」と嘆く。約65万人の感染者を抱えるとされる国内のエイズ問題に関しても「楽観できない」と懸念を示した。

よく精神病院に放り込まれて薬漬けにされませんでしたな。