中国、水質汚染地域に強制措置

【北京3日時事】中国国家環境保護総局は3日、長江、黄河など4大水系の流域で、深刻な水質汚染を起こしている6市、2県、5工業団地について、汚水処理の改善、汚染企業に対する処分などの対策を講じるまで、地域内での建設プロジェクトの環境影響評価(アセスメント)を実施しないとの厳しい強制措置を発動した。環境アセスを受けないと事業認可が下りないため、これら地域では当面、汚染防止関連を除く開発プロジェクトがストップすることになる。対象は安徽省蚌埠市、蘭州ハイテク産業開発区(甘粛省)など。中国では江蘇省無錫市の太湖で今年5月以降、アオコが大量発生し、飲料水への不安が高まるなど、各地で水質汚染が深刻となっている。政府が定めた主要汚染物質の削減目標も昨年は達成できず、環境保護総局は、悪質な企業の閉鎖など対策を強化している。環境保護総局は今回、同地域内で汚水排出が基準を大幅に超過した32企業と、運営が不適切だった汚水処理場6カ所のリストを公開。操業停止、設備改善などの措置を命じた。環境アセスの停止対象となった地域は以下の通り。


〔市県〕
安徽省蚌埠市、河南省周口市、安徽省巣湖市、甘粛省白銀市、内蒙古巴彦卓爾市、陝西省渭南市、山西省襄汾県、山西省河津市(県級)
〔開発区〕
蕪湖経済技術開発区(安徽省)、濮陽経済開発区(河南省)、邯鄲経済技術開発区(河北省)、蘭州高科産業開発区(甘粛省)、辛県工業園区(山東省)

どこもかしこも、後に続けと乱開発を続けた、低所得内陸部ばかりではないか。河南省安徽省甘粛省とまあ、よくぞ内陸部ばかりが続いたものだ。