強制労働379人を救出

【北京15日時事】中国河南省で誘拐され、山西省の闇のれんが焼き工場で強制労働させられる子供や労働者の悲惨な実態が社会問題化する中、河南、山西両省は15日までに労働者や未成年者379人を救出した。中国各紙が伝えた。ただ、1000人以上が誘拐されたとされる子供のうち、救出は一部にとどまっており、公安当局などは数百に上る山西省の闇工場の全容解明を急いでいる。
中国紙・南方週末によると、河南省の17歳の少年は今年3月、同省鄭州市で誘拐され、救出までの3カ月間、山西省洪洞県のれんが工場に監禁された。冷却前の熱いれんがを無理やり運ばされ、大火傷を負った。少年の父親は「(救出後の)子供の反応は鈍く、話すことが支離滅裂だった」と説明。少年は「監獄」という言葉を口にしたという。少年によれば、陝西省出身の同世代の少年は逃亡に失敗し、監視人から殴られ、障害が残った。ある工場では今年初め、労働者2人が監視人に殴られ死亡したとされたが、埋められた際、2人はまだ息をしていた。
強制労働させられる少年の多くは朝5時に起床、深夜零時まで働き、食事で肉類は与えられないほか、顔も洗えない。逃亡を防止するため、門外に猛犬を放つ工場もあるという。16歳の少年は誘拐から48日後に救出されたが、現地の警察が要求した結果、工場主が支払った給与はわずか700元。誘拐ブローカーはこれら少年を闇工場に紹介すると、400−500元を得る仕組みになっている。中国では子供や女性の人身売買が深刻化。中国公安当局は2000−05年の6年間に国内で4911件に上る子供の誘拐事件を摘発し、約1万人の子供を救出。山西省の事件は氷山の一角との見方も出ている。

しかし、さすが中国、いや内陸部というべきか。華南のあたりだと、また香港系か台湾系がやってるのね、と笑い話で済むが、さすが山西省陝西省河南省へ買い付けに行きますか。しかし、700元も給料を渡したというのはウソで、寮費や食事代名目で毟り取られ、手許には全く残らなかったに、5角。