消えた会社概要「銚子電鉄」


http://d.hatena.ne.jp/katamachi/20130202/p1 ← ご参考
銚子電気鉄道の問題は、そもそも京成電鉄 (千葉交通) が内野屋工務店に株式を売却したところから話が始まっている。もともと同社は資本金4百万円しかなく、そのままでは「解散不可避」*1だったのだが、内野屋工務店が買収時に増資。ただし親会社は1998年に破産、ところが内山健冶郎はそのまま社長に居座り続けて2003〜2006年に資金を横領というところからさらなる迷走が続く。
当然、業務上横領で逮捕されて、内野屋出身の小川文雄が社長に収まるのだが、この時期は補助金停止+金融機関融資凍結すなわち「電車修理代を稼がなくちゃ、いけないんです」状態に至った。もっとも2005年8月の段階で、資本金を129,100千円から69,100千円に減資して欠損填補に充てている。

2007年に千葉県の主導により、税理士の竹本勝紀が取締役に入るが、もはやこの段階に至ると「本業:菓子製造業」化していることはかつて公告されていた財務諸表からも裏付けられている。2012年12月に小川文雄から竹本勝紀に社長が交代しているのだが、これは「自主再建断念前」の2012年3月期決算が影響しているのではないか。たしかに東日本大震災の影響で収益が悪化したのは事実だが、それだけでは説明できない。もっとはっきり書こう。

固定資産売却益80百万円とは何か。
それに相当する固定資産増減ならびに現預金増減は見られない。だからこその社長交代ではないのか。おそらくそれが「自主再建断念」発表の条件だったのではないのか。また、わたしがこの財務諸表の中身を「ふしぎやなー」とニラニラしながら眺めておったすきに
http://peace.2ch.net/test/read.cgi/rail/1400064834/246

245 :名無し野電車区:246 :名無し野電車区:2014/10/16(木) 05:07:36.40 ID:/IAolW/e0
今日からサーバーが変わったのか、外部制作になったのか
HPがまるっきり変わった。


http://d.hatena.ne.jp/SY1698/20141018 で指摘した通り「会社概要」が消滅していたのは何を意味するのだろうかw ちなみにこの会社概要、ホームページから直接リンクしてなくてググってはじめて出てくるという代物だった。魚拓こそ取っていないが、三期分の財務諸表は手許にある。それにしても、銚子電気鉄道の場合は前社長と労組が未だ過半数の株式を抑えているという非常に微妙な状態が続いているという。それが「きな臭さ」を周囲に撒き散らす原因ではあるがゆえに、再建を難しくしているという側面がある。

京成電鉄回りには因果な会社しかないという法則。

【補足1】
2013年3月期の賠償金収入 49,152千円は「福島第1原子力発電所事故による(引用者注: 東京電力からの)風評被害への賠償金」とのこと。
http://www.city.choshi.chiba.jp/simin/LifeEvent/files/2013-0520-0854.pdf
(「銚子電気鉄道運行維持対策協議会 設立会議 概要」p.3)

【補足2】
元社長の持株については無償譲渡・償却の方向で決着が付いた模様。ただし、具体的な時期は示されていない。さらには2014年3月期の決算公告を見ないことには判断ができないのだが。減資公告出してないよね。

小川前社長名義となっている株式 65,000 株については、経営責任として会社の自己株式にすると理解してよいか?この株式を自己株式化した後は減資するのか?

この 65,000 株は、不正借入問題に関する示談を平成 17 年に内山元社長と締結した際、内山元社長が実質的に保有していた当該株式を会社に譲渡することとなった経緯がある。これまでは小川前社長がこの株式の所有権を主張していたが、今回、経営責任として所有権を放棄することの合意が得られた。自己株式化することには減資の効果がある。今後、消却又は販売することとしたい。

http://www.city.choshi.chiba.jp/simin/LifeEvent/files/2014-0320-0950.pdf
(「第3回銚子電気鉄道運行維持対策協議会概要」p.3)

*1:当時存在した最低資本金制度のため。