「高知県営鉄道」成立の過程。

きのう東京新聞鉄道クラブがやらかした件だが、詳細は下記記事を確認したほうがよい。特に統合手法に関する部分は必読。個人的には事業分割に寄って切り出した後、自治体出資に切り替える部分が全額減資/第三者割当増資なのか、株式譲渡という形をとるのかが見えないのだが、どちらにしろ「高知県営鉄道」としての再生を図ることに相違はない。要は金融機関に泣けと言っているわけだが、すでに金融機関側も要注意債権として引当済のはずなので、むしろこれによって税法上の損金算入ができるなどのメリットは大きいはずだ。そうなれば単なる「清算」よりは「特別清算」のほうが法的に倒産したという事実と、破産よりも処理が早いという意味で取られるのであろう(憶測です)
http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2014/06/30_12.html
http://www.tosaden.co.jp/new/news-518.html
http://www.tosaden.co.jp/data/fd_2250847e9701fb/downfile5956442702.pdf
http://www.tosaden.co.jp/data/fd_2250847e9701fb/downfile1693384593.pdf
「明日は我が身」ってそれは東京新聞のこと?*1というブラックジョークはさておき、地方交通企業の財務状況が危機的なことは論じるまでもなく、そもそもの問題はこういう主体性も取らずに「金は出さないが口は出す」ということばかり続いて「交通権」自体が論じられることのない不毛さにある。
おおっと磐梯急行電鉄の悪口はそこまでだ
というお決まりのギャグにして締めようかと思ったが、さすがにこの企業の黒さに太刀打ちできるものはないのでやめておくw*2

*1:近藤唯之氏が東京新聞在籍時に経営危機に陥ったことを著作で書いていた。中日新聞傘下になってのもそういう事情があってのこと

*2:ちなみに同名の企業は1984年設立、2002年改称した栃木県の企業が存在する。なぜ2002年に改称したかは「旧商法第406条ノ3第1項」でググれば勘のいい人間だけがわかる