シベリアへの合法的侵攻>日本も見習え。

【モスクワ27日時事】タス通信によると、ロシア天然資源省は26日、中国政府がロシアに対して、シベリアの森林100万ヘクタール(約1万平方キロ)を貸与してほしいと申し入れたことを明らかにした。貸与地域や条件などは明らかでないが、過疎化の進む極東・シベリアへ中国が本格進出を計画していることを意味する。中国側は「森林資源共同開発のための試験的プロジェクト」として貸与を要請。ロシア側は「森林資源に関するあらゆる情報提供」を約束したという。中国高官は「中国経済は森林資源を極度に必要としており、ロシアを巨大な森林資源を持つ戦略パートナーと重視している」と説明した。中ロ関係の強化で極東・シベリアなどロシアへの中国人大量流入が続いており、ロシアの一部学者・政治家の間では、中国の膨張に伴う脅威論が出ている。

このネタは「泥棒国家の完成」にも出ていたので目新しい話ではないが、黒龍江省内蒙古などの森林乱獲が原因で窄軌鉄道が壊滅した事実から、いつか露西亜へ進撃かける*1とは想像していたが、ついにやるか。だから北方領土の奪回方法としてはこの手があろうに。

と書いていたら、やっぱりロシア側は敏感だったようだ。

【モスクワ29日時事/NNA】中国政府がロシアに対して、シベリアの森林100万ヘクタール(1万平方キロ)の貸与を要請、ロシア側が同意したことが公表され、波紋を呼んでいる。貸与は、森林問題をめぐる中ロ次官級協議で基本合意した。28日付のロシア紙・独立新聞によると、油田地帯の西シベリア・チュメニ州の森林が貸与の候補に上っており、期間は25年以上の見通しという。中ロ間で土地貸与が行われるのは初めてとなる。同紙は貸与面積がモスクワ州の5分の1に匹敵するとし、「中国の対ロ侵略的拡張につながる最悪の危険がある」と批判した。ロシア天然資源省の広報官は「森林資源共同開発のための試験的プロジェクト」と説明、中国資本が参加する合弁企業などを計画していると述べた。貸与条件や価格などは今後詰められるが、同紙によれば、イルクーツク州なども中国との土地共同利用を検討しており、貸与が他の資源分野も含めて広がる可能性があるという。中国は経済成長に伴い、大量の森林資源を必要としており、ロシアに共同開発や土地貸与を広範に求めているもようだ。中ロ関係好転で中国人のロシア進出も拡大、ロシア在住中国人は公式統計では45万人だが、非合法入国も含めると100万人以上といわれる。中国専門家のワシリエフ高等経済研究所研究部長は「日本との関係強化は無害だが、中国との関係には毒があり、慎重に進めるべきだ」と警告している。

「無害」と言われてしまうのもどうかと思うが、「毒」があるというのは納得。だってこれって完全な「租借」の名を借りた植民地化(まさに「資源の収奪」だ)でしょうよ。しかし非合法入国が100万名というのはいったい。「枢軸国」連合*2の結束がどこまで続くのかね。

*1:外蒙古=モンゴルへは今までの歴史的、民族的経緯もあって進撃は不可能。その際は漢人経営商店の焼討ち多発は必至

*2:いわゆる「上海会議」。「反米」「非民主」国家の吹き溜まり