「週刊ファイト」発行元の現況(清算手続開始)

http://d.hatena.ne.jp/SY1698/20101219/ の続き。
http://d.hatena.ne.jp/sfx76077/20101229/
藤岡真氏が本件について言及していたので、ふと調べてみたら、「週刊ファイト」の発行元である「新大阪新聞株式会社」が本年12月1日付で解散公告を行っていた。平成22年12月1日水曜日官報(号外第253号、86頁)より。

解散公告
当社は、平成二十二年十一月三十日開催の株主総会の決議により解散いたしましたので、当社に債権を有する方は、本公告掲載の翌日から二箇月以内にお申し出下さい。なお、右期間内にお申し出がないときは清算から除斥します。
平成二十二年十二月一日
大阪市西区川口一丁目四番二八号
新大阪新聞株式会社 代表清算人榎本康人

事実上「死んでいる」会社でも、そのまま何もしなければずっと休眠会社のままである(破産手続の予納金が積めないケースはよくある)。前代表者死後4年を経過して清算に移行したのは、復刊の見込みが絶たれたからだろう。そう考えると、「復刻」自体は非常に絶妙なタイミングである(国会図書館にも1980年以前のものは存在しない)。ただし、清算法人といえども著作権自体は有しているし、原作者・作画者の著作権も継続して存在するので、最低限、著作権継承者への公告は必要と考える。
(爾後更新)
一応、復刻本のまえがきには

「なお、原作の南郷清氏、絵の尾妻たかし氏、クレア企画という会社も、ネットなどで調べたが情報は皆無であった。ご存知の方があれば一報を求めたい。」

という記述がある。
ところが、実は当書籍には後付にも連絡先・メールアドレスが書かれていない。著作権継承者はどうやって連絡をとればいいのだろうか?また、清算会社新大阪新聞株式会社が著作権を主張してきた場合*1、どういう対処をするつもりなのだろうか。

*1:清算法人は新規に営業活動をすることはできないが、残余資産確定のための債権請求が可能なのは言うまでもない。