「(会計)技法なんて、習って手に入るものじゃない」

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山形浩生氏の「組み立て式会計」という題名は非常に名訳である。一読を薦める。
というわけで本題。

「技法なんて、習って手に入るものじゃない」ピカソ
コクトー『ぼく自身あるいは困難な存在』P.182)

会計技法などというものは、公認会計士の資格を勉強した所で手に入るものではない。そもそもこのような複雑なスキームを考えて断行する頭脳のある経理屋なんて、言っちゃ悪いがこの世の中に極々一握りしかいない。ましてや、大企業でそういう事のできる人間など育てられるものではない。悪い言い方をすれば「育つ」ものだ。だからといって「育てる」ことを無視するつもりは毛頭ない。そういう企業を面白がって「ヲチ」する人材を幹として、次の世代を「培養」することをやっていかないと、いつまでたっても「奴等」の後塵を拝するだけだw
ちなみに、IKEAに比べれば日本の株式支配なんて稚拙の極み。朝日新聞社とか日本経済新聞社のように子会社を上場して「実質的親会社」の財務諸表が公開されるようになったし、毎日新聞社サントリーのようになまじ過去に公募増資をしたがために永遠に有報を提出しなければならなくなった会社もある。昔は日本精蝋の「親会社」だったある会社のおもしろ財務諸表があり、あのスカスカの貸借対照表はある意味奇跡だった。