妊婦を硬座無座放置プレー、これが関東圏の日常だ。

2週間近く前に岳父を入管に連れていったとき(平日日中だったのだが)腹が目立ってきた妊婦が乗ってきたので岳父と自分が次の駅で降りることもありすぐ席を譲ったのだが、その時周囲の乗客が何の表情の変化も見せなかったことに絶句した。妻が妊娠当時「病院に行くとき誰も電車で妊婦に席を譲らない日本の社会はなんて冷たいんだ」と言われてはいたのだが(10〜20%の確率で譲ることもあったが、それは妻の腹が目立っていたからあって、妊娠初期はその兆しすらなかった)、今日も同様の体験をした。
帰りの電車に乗るときにマタニティーバッチを付けていた女性がおり、たぶん妊娠初期なんだろうと思っていたのだが、30分以上誰も譲らず。自分も無座だったので譲りようもなかったのだが、周囲の乗客はそれに気付いた素振りもなし。おまけに車輌は横揺れの激しい(ローコストタイプの)E231。これで30分以上も無座だったというのも酷い話なのだが、誰もそれに気付こうとする意思すら見せないという現実に気付き、慄然とした。いや、10年程度前なら席を譲るなどすれば周囲が恥じ入る兆しさえあったのだが。