「追討」予想は的中率50%。

まず最初にこのエントリを読んで欲しい。
http://konstone.s-kon.net/modules/notebook/archives/565
自分自身、いつか先立つ日のために、せめて妻にきちんと遺贈を行えるだろうかということは頭の片隅に置いてはいるが、そこまではできるかどうか自信がない。ましてや、死を前にしてここまでの文章が書けるのだろうか、身を正して読むことしか自分には出来なかった。
http://www.tobunken.com/news/news20101022163801.html
唐沢俊一にとってはそれすら「イベント」らしい。大沢啓二氏を「追討」することはなかったが(野球ネタの薄い御仁だから書けるはずがない)、今 敏氏は予想通りに「追討」。ここまでは予期していたが、さらに山本小鉄氏まで「追討」するとは。
「パプリカ」に対して一切言及なし。
もっとも、筒井康隆氏の断筆直前の最高傑作に目を通すはずもなく(原典を知っている人間には、あの内容をアニメ化したことが驚倒すべきことなのだが)、その内容を語れるはずもなし。
下記文章を今 敏氏のファンが閲覧することを禁止する。

何度も引用した言葉で恐縮だが、山田風太郎の『人間臨終図鑑』に曰く
「死は大半の人にとっては挫折である。しかし、奇妙なことに、それが挫折の死であればあるほどその人生は完全型をなして見える」
本人にとり、未完の作品を残しての死は挫折だったろう。しかし、それ故に、今敏という人の人生は完全型をなす。せめてあちらでは、肩の力を抜いて作品に向かい合ってほしい。冥福をお祈りする。

ここまでひどい「追討文」は見たことがない。自分の予想を遥かに上回り、つかこうへい氏に対する「追討」がマシに見えてくる。ここまで人を不快にさせる文章というのも例がない。「死」が「挫折」で「完全」ってどういうことだよ。おまけに「肩の力を抜いて作品に向い合ってほしい」だと、何この上から目線。反吐が出そうだ。どうみても今 敏氏の死を喜んでいるようじゃないか。
http://d.hatena.ne.jp/sfx76077/20101027
藤岡真氏も舌鋒激しく非難しているが、それも当然。ただし「懲りに凝った死に方」なんて勿体無い。どうせその「倒壊主義」どおりに、恥を晒して死ぬことは間違いないのだから。「東文研」の社長は別居中の奥さんのはずだよね。何かあったら、淡々と整理されてしまうんじゃないのか。もっとも、整理して何か残るものがあるのかといえば疑問なのだが。
追記
自分も唐沢俊一関連のエントリ区分を「ネタ」としていたが、「追討」記事をネタにしているように見える気がしたので、過去に遡って「その他」に変更した。さすがに「PG」ではそのまんまなので救いがない。