花影アリス、最後の花道(トラファルガー)。

※内容がまだ練れてないので、気分次第で爾後修正します。ご容赦のほど。
宝塚大劇場ではあまりにもチケットが捌けないために急遽トークショーが開催されたほどだったが、いざ東京に移ってみれば連日満員。*1という状況。千秋楽のチケットなど買えるはずもないが*2、その前日は買えたので午後に出撃。


(トラファルガー)
宝塚で堂々と不倫物。
大空祐飛の声量は相変わらず、野々すみ花は今回気に障る印象はなかった。前回が体調不良で声が出なかったのか。夫婦のすれ違いといえば「スカーレット・ピンパーネル」がまさにそれだが(時代もかぶっている)、今回は両夫婦そろってすれ違いの上に不倫という有様。北翔海莉の相変わらずのおっさん役*3は渋いのだが。
本劇は実話を敷衍しているので、ネルソンが隻眼隻腕になるのも、不倫の末に娘ができるのも、最後に戦死するのも史実通りだが
「遺骸は腐敗を防ぐために、ラム酒漬けにして本国まで運ばれ、そのラム酒も兵士に飲み尽くされて帰ったら樽が空になっていた」
ひどい実話と、「歌劇」6月号を読むとわかるが、エマも不遇のうちに亡くなることはさすがに暗示すらしていませんw
でも、ネルソンも晩年は末節を汚しまくりな人生とはいえ、そもそもファニー(配役:花影アリス)は連れ子付未亡人となっていたのを引き取ったんだから、人格者ともいえるし、いや逆に「ある種の属性」好きだったともいえる。全くフォローになっていない文章だw


(ファンキーサンシャイン)
「歌劇」6月号に梗概が書いてあるが、「トラファルガー」とは打って変わって明るく楽しいレビューとなっている。コテコテの昭和なミュージックが流れます、「真っ赤な太陽」とか。徹底して狙った内容となっていますが、個人的にはこういうのは非常に好き。本編がアレなもので、どうしてもこの明るさが際立つのだが、最後の最後でいい気分になって帰るというのが、娯楽の王道。
でもって、見せ場は最後のエトワール。
「羽」を背負って降りてくる花影アリス。
最後の公演を飾るにあたり、「花道」というべきか。*4劇団側が少しは配慮を見せたのか。
あと一日。その時には「おかえりなさい」と言うべきなんだろうな。

*1:キャパの問題かもしれぬ。

*2:販売開始後、繋がったら既に千秋楽分はない。

*3:次回の「銀ちゃんの恋」も「ヤス」だし。

*4:自分の知る限り、エトワールが「羽」を背負って降りてきたのを見た記憶がなかった。だいたい男役1〜3番手+娘役トップが羽根を背負うはずだが、そのあたりが自分もよく理解できてないので、本文を修正。