第56次打通作戦(紹興漓緒)

紹興漓緒といえば、2007年まで蒸機(SY)が走り、その後は全国的に稀少となったルーマニア製DL(ND2)が運用されているところだが、実は奥に窄軌路線が存在していることは意外に知られていない。ここは2004年前後に欧州鉄が進撃しており写真は見ていたのだが、自分が訪問したときは電力事情が悪かった2005年、蒸機も窄軌もすべてスカという状態。その後はSY/ND2ばかり追っかけていたのと、バス路線の運行間隔が読めないこともあって、すっかりご無沙汰していた。
動車組(CRH2)で紹興まで乗車、市中心部の城市広場まで移動しそこからバスを待つ。いつの間にか空調化されていた。終点近くになると窄軌路線と並行するのも前回と同じ。今回は終点まで乗車する。見事なまでに何もない。少し歩くと側線が伸びているが、使われなくなって久しい。更に戻ると、鉱石ホッパーからガラガラと積込の音が聞こえる。ただし車両はいない。蒸し暑い天候下、踏切詰所に職員がいるので動いているようだが、時間はよくわからない。水を飲みながら時間を潰す。
12時40分になると、工場方面から貨車を牽いて窄軌電機がやってくる。1分後にもう1本が続行。狂喜乱舞してホッパーに向かうと、車両の入換をやっているのでそれを撮影。残りの1本を撮影して振り向いたその時。

3本目の列車がやってきた。どうやら、3本を使用してピストン運行しているようだ。電機は四川省沙湾と同タイプの2軸機。鉱石は当初砂鉄と思っていたが一応鉄鉱石で、それを球団工場で粗製して、焼結鉱(グラファイト鋼鉄)として国鉄線経由で杭州北(杭州鋼鉄)まで輸送する。
窄軌は入れ食い状態。何しろ10分に1本列車がやってくる。個人的には、漓緒総公司から少し戻ったところが山並みをバックに撮れて素晴らしい写真が撮れるのでお薦め。

14時過ぎると同じ場所で撮っているのも飽きるので、少し戻ると咸享糧酒廠がある。酒廠をバックに列車を撮るが、14時15分を過ぎると一気に列車の動きが止まる。バスも来ないし、蒸し暑さが堪える。最後に1本を撮って市内に戻り、23路を全線乗車して紹興站へ戻り、杭州蕭山国際空港へ向かい、SC4750で青島に向かう。青島市内は観光客が多く、ホテル運賃はボッタ度200%。外国人は泊めない場所が多いから益々足元を見られ、仕方が無いので200元で旅社崩れの旅館に泊まる。空調がガンガンに効いていたのが救いであった。