第56次打通作戦(南京窄軌)

揚州からバスで南京入り。97路で南京中医大下車、地鉄2号線で経天路。バイタクが客引きをしているが、2元でも乗る奴がいないので自分が手を上げる。さすがに運転手も「こいつらなんてケチなんだ、バスが1元だからってそこまでケチるか」とこぼしている。まっすぐ走らせ、高架が見えたのでそこで降りる。
栖霞からの窄軌線は、2007年に一度見ているがこの時はスカ。少しすると電機牽引の貨物列車がやってきた。えらい早いやないか。さてこの先はどうなっているかと少し歩いてみると踏切詰所が見え、交換設備があることがわかったが踏切はずっと閉じっぱなし。丘陵地帯を行くので簡単には歩けそうにもなく、無難に事前に調べた道なりに歩いてみる。
経天路站からずっと集落さえない(南京熊猫液晶工場が建設中)ところを窄軌交差点目指して歩くと、やっと集落が見える。事前に用意した水(ポカリ)も尽きかけ、小さな商店で飲料を購入し更に歩くと、別の窄軌路線(龍潭方面)が見えてきた。汽笛が聞こえたのでこっちも運行があると思い、少し待つと列車がやってきた。車体には「CONCH」中国海螺集団のマークが。南下して窄軌交差点を目指す。

暫くすると、別の列車がやってきた。機関車も前と同じタイプ。かつての新鄭地方鉄路とそっくりな箱型DL。ここで両方の列車を撮影するため粘ってみるが、何しろこの炎天下、水分の消耗による疲労は増大する一方。

この日の栖霞窄軌はELとDLの交互運行。昼休時間(1230〜1300)の間は運行が一旦止まったのと、あと同じポイントで撮影をするのも飽きるし、何しろ日射しを避ける場所がない。13時過ぎにこの場所を撤収する。

ELの写真を撮ろうと思い立ち、14時ころまで粘ってみる。撮ったのはいいが、このあたりはろくに集落もなく、バイタクの類すら走っていない。ここから南京液晶谷まで戻るのはしんどい。おまけに水も尽きた。店もない。脱水症状目前のかなりきつい状況である。南京液晶谷でバイタクを捕まえて経天路まで戻る。8元だろうがこの際どうでもいい、言い値を払って站について飲料自動販売機を見つけた時のこの喜び。
さてこの日はD31の2等座を確保していたがこのままでは嘉善に帰投できないので高速鉄路経由で帰投する。ところが改籤はできないので買い直し。余ったD31は退票に並んでいたら買う奴がでてきたので3元引きの90元で処分。
G7181の1等座は南京ではガラガラ、無錫から一気に乗り込む。昆山南で後続を退避して虹橋に19時過ぎに到着。さてどうやって戻ろうかと切符を調べたが、Z27は無座すらなく、K8401の硬座となるが、これならD31でも結果的に同じだったような気もしないでもない。その代わり時間が余ったので、地鉄2号線と9号線の延伸区間を乗車してから上海南に戻る。K8401は安徽省亳州、阜陽から温州への民工輸送列車なので、車内は臭い。嘉興から乗合タクシーで帰投。目的地の道路を告げたら発音が悪いので理解されず、筆談で目的地(「思賢商場」)を示したら「OK」と態度急変。何たる差だ。20元/人。残りは出稼ぎの類。