「優秀な人材」など、来ない。

大連市政府はこのほど、農村への人材誘致を促進するための政策「社会主義新農村建設への人材支援に関する実施意見」を公布した。政府は農村発展を重点方針に掲げており、そのカギを握る優秀な人材の確保へ向け財政措置などを強化する。12 日付大連日報などが伝えた。中国では都市部の開発が進む一方で、農村部では人材不足が慢性化し、発展の足かせになっているのが現状。大連の北3市と呼ばれる郊外地区(普蘭店、瓦房店、荘河)と長海県では、926村の幹部のうち大専(大学相当の専科学校)以上の学歴保有者は全体の30%にとどまっており、50歳以上の人の割合が69%と幹部の高齢化も進んでいる。また、農村の小中学校のうち37.6%では、教育学を専攻した大卒教員が1人もいない。北3市と長海県の出身の大学生が卒業後に地元へ戻って就職する割合はわずか2〜3%と、人材流出も深刻な状況だ。このため新政策では農村の教育水準を向上させることに重点が置かれ、都市部の教員を農村に1年以上出向させる制度などを導入する。出向した教員には従来の待遇を保障した上で、政府財政から毎月1,000元(約1万5,000 円)の手当を支給する。このほか、医師や看護師の派遣、都市部と農村部の公務員交流などを促進。大学生の農村での就職を増やすため、奨学金免除などの優遇策を強化する。また、2010 年までに35 カ所の「農村実用人材育成基地」を設立。30万人に農業などの実践的な技能教育を実施し、農村の人たちの知識水準の底上げも図る。(11/13NNA)

教育学を選考した大卒職員がいなくて、どうやって初等教育をやっていたのか。
まあ、それくらい地方農村の環境は立ち枯れている。日本以上にその問題は深刻なわけで、それが一気に露呈するところが、すさまじいわけだが。