「商業」教員免許考(戯れ言)。

実は「商業」免許は、商学部系統だけに与えられるものだったが(本気で教員になりたいのなら「社会」ではなく「商業」を取れと言われた時期があった)、さすがに「商業高校」の教師になれと言われたら、誰もが気乗りはしないであろう。そりゃそうだ。
ただし「商業」免許の枠というものを考えたときに、もっと実学的なものにシフトすれば「商業高校」再生の鍵になるんではないか、これは自分が経理財務系の仕事をしているということと関連する。
敢えて書くなら「商業高校」というものは、公認会計士だとか税理士などの「士」資格取得ではなくして、実際に「経理屋」をする上での実務的な知識、B/S・P/L・C/Fの作成(決算整理仕訳含む)だとか、実際の公表会計を基にした財務分析であるとか、部門別業績管理などの管理会計、商業・工業・建設簿記におけるそれぞれの特徴であるとか、そういうものを教え込む教育機関への変容が不可欠なのだが、それ以前の問題で、誰がそんなもん教え切れるねん。
市井にはそういう高邁な志を持った人士もいると思うが、「教育力」を持つ人材は、企業が手放すはずもないし、そもそも教育委員会がそういう人材を見つけきれるとも思えないのだ。
オチはない。