広州の大卒賃金が低下、月給1000元以下も

中国ニュースサイト大洋網が8日伝えたところによると、広東省広州市で大学卒業生の賃金が低下傾向にある。中には、月給500〜800元と極端に低い賃金で大卒者を募集する企業もあるなど、同市の高学歴者の雇用状況は厳しくなっている。広州大学の教員によると、3年前には大学の理系学部卒業生の初任給は月額2000元超だったが、現在では1300元程度にまで低下している。また、同大コンピューター学科卒業生が月給800元で雇用されるというケースもあった。今年3月には河南省のある企業が、月給600元という超低賃金で大卒者を募集し、人々を驚かせた。しかし、最近の広州では月給500元で大卒者を募集するという極端なケースがあったほか、新規大卒を500〜800元で募集するケースは最近の同市では珍しくないという。同市では大学の定員増で卒業生が増えた上、大多数の卒業生が同市を離れたがらないことから、高学歴者の職の需給バランスが崩れ、それが大卒者の賃金低下の一因となっている。同省では広州市だけでなく、深セン市でも同様な問題が発生している半面、東莞市や仏山市といった中堅都市では大卒者への需要が引き続き高く、広州市とは逆に賃金は上昇傾向にあるという。(時事)

月給800元というのは民工の単純労働者のレベル。上海ではそこまで酷い状況にはないが、大卒の就職状況の悪さは想像を絶しているようで、いったいどういう仕事をさせているのか非常に気になる。