「侵攻」40周年記念だからね。

もう9月か。一年のうちもう3分の2が終わってしまった。あとできることといえば第10次、11次、12時打通作戦くらいなものだと(仕事はどうした)言っている場合ではないのだが。今日も中国景気の悪い話を続けていくこととしますか。明日は一応「記念日」らしいので。

【北京28日時事】西蔵自治区は9月1日、成立40周年を迎える。国営メディアは「1965年に比べて昨年の1人当たりの域内総生産(GDP)は33倍*1」「2001年以降の平均GDP伸び率は12.5%*2」などと強調。財政支援で西蔵住民の関心を分離独立運動からそらす政策を続けてきた中央政府が、40周年を機に「政治安定」*3への自信を内外にアピールする機会となっている。共産党中央は26日、西蔵侵攻自治区成立40年を控えて、胡錦濤総書記(国家主席)主宰で政治局会議を開催。「新世紀・新段階の西蔵」を打ち出した。胡氏は独立デモが大規模化した89年、自治区党委書記として独立運動武力制圧により収める一方、経済建設重視に導き、当時の最高実力者登小平氏から高く評価された。27日には記念式典に出席するため、党ナンバー4の賈慶林全国政治協商会議(政協)主席が拉薩入り。空港では「党中央による西蔵人民への関心に感謝する」との垂れ幕が掲げられた。独立運動は現在下火としたなったが、中央政府は賈主席に警察トップの周永康公安相を随行させるなど、独立派の動きに目を光らせている。中央は2002年から「分裂主義者」と非難するチベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世(70)の特使と接触を続けたが、ダライ・ラマ側は自治権拡大を求めており、対話は進展していない。こうした中、中国政府は昨年、初のチベット自治白書を発表。ダライ・ラマに「命あるうちに国家・西蔵発展のために有益な事を行うよう望む」と表明した。後継者がいないダライ・ラマは自身の死後の混乱を危惧して中央との対話を急ぎたい意向とされ、揺さぶりを掛けたとの見方が強い*4西蔵問題では武力政治・経済両面で、中央が優位に立っているのが現実だ。

仮に独立を維持していたとしても、経済面では中国への依存は避けられなかったであろう。というか無理だ。ヒマラヤ越えの経済圏など維持できるはずがない。しかし侵攻かまして100万人以上の蔵族を虐殺し、パンチェンラマを拉致監禁し傀儡を立てるやり方は、「五族協和」を謳った満州国*5以上のものがあるのだが。まあ一応50族協和を謳っていますからなぁ、中共は。

*1:じゃあ上海は何倍になったんですかね。

*2:それを押し上げているのは青蔵鉄路建設工事だろう

*3:という名の弾圧

*4:と思っている「中共の傀儡」時事通信社

*5:別名「偽満」