エイズ報告、実際の6分の1

【北京29日時事】29日付の中国各紙によると、同国で今年9月末までに報告されたエイズウイルス(HIV)感染者は13万5630人だったことが分かった。一方、中国衛生省は実際の感染者を84万人と推定しており、地方から中央に報告されているのは6分の1程度にとどまっているのが実態だ。王隴徳衛生次官は「地方政府(の幹部)は、エイズ感染報告が増えると、自らの政治的業績や、地域の経済発展に悪影響を与えると懸念しており、広範な検査を行いたくないのだろう」と指摘。地方の隠蔽体質がエイズ感染の実態把握を困難にしているとの見方を示した。報告された約13万人のうち、発症者は3万1143人、死亡者は7773人。政府は有効な措置を講じなければ、2010年の感染者が1000万人に達すると警告、同年の感染者を150万人以内に抑制する目標を明らかにしている。

29日付の上海紙・労働報(2面)によると、上海市当局は28日開かれた「全国エイズ予防対策テレビ電話会議」で、市内の感染者が2005年11月20日時点で累計1506人に上ることを明らかにした。うち、発病者は164人で、77人が死亡しているという。全国でみると、9月末時点での感染者は累計13万5630人。3万1143人が発病し、7773人が亡くなっている。感染経路は「麻薬注射」が全体の4割を占める。「輸血」が23%で、「性行為」が9%と最も少ないが、原因がはっきりしない23%のかなりの部分は性行為に伴う感染とみられる。また、感染者が1万人を超える行政区は雲南、河南、広東の3省と新疆維吾爾自治区広西壮族自治区で、この5省・自治区で全体の77%を占めるという。(時事)

やっぱなぁ民族浄化のツールとしてHIVを使っているのかと。