幻の「大連馬車軌道」を追って (1)


「想い出の汽車電車 辻圭吉写真集」(ないねん出版 1995) p.55に出てくるこの馬車軌道、実は新潮社「日本鉄道地図旅行帳 満洲編」にも出ていないという謎めいた路線であることすら認識していなかったのだが、各氏より情報提供を受けて自分でも調べてみた結果、開業年月すらはっきりとしていないことが判明。

https://zhuanlan.zhihu.com/p/25532298
http://blog.sina.com.cn/s/blog_48b3cedd0102v87s.html

当然こちらも「日めくり官報」で当てる作業はしたのだが、やっぱり出てこない。ただしこの文中にある「経当時市政当局的特許」というのも微妙だし「私人投資40万元」というのも巨額すぎる。更に当時の新聞である満洲日日新聞も当たったが、こちらも全く手掛かりなし。大連地域の南側である老虎灘は別荘地としての開発が緒についたばかりで、開発されて間もない傳家庄(付家庄)のあたりまで、わざわざ路面電車でもなく当時でも時代遅れ感のあった馬車軌道をなぜ敷いたかという謎は尽きない