もう少し調べてみよう (上武鉄道史)

消えた会社を追うのはむつかしいのだが、今回丹荘駅付近の用地が特定できたのでもう少し追いかけることにした。すげえ金額突っ込んでるよなという気もするが、金をかけた分調査精度は高まるのは事実。だいたいこれで清算結了時期も特定できる。


厳密には上武鉄道清算時期に土地を代物弁済で朝日工業傍系の朝日食品工業が引き受けているのだが「朝日食品工業管理地」といいながらすでに土地は売却されている。さらに朝日食品工業自体が、朝日工業から切り離されてファミリーマート、さらには社名変更を経て日清製粉グループに売却されている。これ自体は余談にすぎないのだが、西武化学工業自体がこちらを見るとわかるように第二の「コクド」化を模索したことが窺える。実際、同社から不動産事業を分離したのが西洋環境開発なのだが、同社の蹉跌によりセゾングループが解体されており、なぜ西武鉄道が肥料・電炉事業を傘下に収めていたかは今なお謎である。
【参考】
http://web2.nazca.co.jp/dfg236rt/page098.html → 西武化学工業年表
http://web2.nazca.co.jp/dfg236rt/page008.html → 文献目録