「歴史研究」やらないかw

というわけで歴史研究の8段階を走り書きで。広範な先行研究を掻き集めて、狭小な領域の先行研究に使う。その意味は誰も気づかないし(゚ε゚)キニシナイ!!

(1) 国会図書館に行って関連図書を探す ← これは初心者の域
(2) 国会図書館に行ってマイクロフィッシュを回す ← これは中級者の域
(3) 国会図書館にない資料を別の図書館で探す ← 「演博」「大谷」など特定分野のみ有効
(4) 原書を探す ← 小宮山書店に通うならともかく、現地に赴くようになると末期症状
(5) 法務局に行って法人登記簿や不動産登記簿を取る ← 端末のある出張所だと楽勝。不動産地番を割り出すのはある種の経験が必要。中級者〜上級者クラス
(6) 日報官報類から「日めくり」で必要な情報を探しだす ← ここまでくるとある種の偏執狂
(7) そうして集めた情報を組み合わせて年表を作り、前後関係を捉え直す
(8) 自分の頭のなかで落とし込めていない「疑問点」を解決するには、前後関係を徹底して突き詰める。聞き取りは最後の手段であり、現在残っている客観的とおもわれる資料を基に突き詰めたほうが早い

「貨車総覧」は貨車の写真を並べただけだし(現地書籍の読み込みは行なっていた)「秘境駅へ逝こう」はちょっと目先を変えただけとも言えるが、「北朝鮮の100t重貨車」でそこで出てきた「党幹部の発言」を考えたときに「おおこれって大秦線」と気づいたのは早かったのだが、「120tタンク車」が「おそロシアか!」と気づくまでにものすごい時間を要した。「中国向鉄道車両輸出史」の総史はまだ楽だったが、国交樹立前のが資料がなさすぎて泣けた。ただし加盟社から何を輸出したかという見当まではついた。「満洲の港湾」は技術論文、社員名簿に紳士録、社史などをかき集め、大戦末期の来歴がどこ探しても出てこなくてもはや\(^o^)/ 寸前だった。最後の最後に「文書」の所在を突き止め資料を閲覧(一括許諾前だから筆写)とかかなり悲惨。
「少女歌劇と満洲」は宝塚関係の資料はなんぼでも出てくるが松竹関係の資料がかなり散逸していたのには泣けた。NDL、演博、大谷それぞれ動きまわってあれだけ探したのだが、関東圏居住だからできた面はある。関西圏だとそこがなかなか難しいので。ただし「富士車輌製タンク車」を見なければ「貨車総覧」「鉄道車両輸出史」ができなかったし、こうした事前作業がなければ今回取り組んだ作業にも着手できなかったであろう。