本日の査収案件。

覚醒中国―秘められた日本企業史

覚醒中国―秘められた日本企業史

前にNNAで連載していたのだが書籍化に伴い過去のリンクはすべて「404 Not Found」化したので今日淳久堂で買うてきた。内容は当時の連載内容をかなり改稿しており、国交樹立前の日中貿易史を知るには十分な内容。ただし、本資料は数値的な裏付けがないのと、キーマンとなる人間すべてにインタビューができていないので(P.88の文章は下記URLに依拠している。P.37で訪中直前に逝去されたのでインタビューは出来なかったと書いてあるが)、その部分はやはり自身の手で裏取りを行う余地が多々あるということである。
【参考】
http://blog.explore.ne.jp/de/4558.php

中国側は、中国技術進出口公司総経理崔群(後の対外貿易部副部長)、劉興華(後の対外貿易部副総経理)、紡織工業部李正光局長、化学工業部徐暁局長らが参加し、背後で廖承志氏および覚書関係者の孫平化氏、王暁雲氏、外交部、外貿部の責任者が毎日のように商談の成り行きを見守っていた。貿促会に勤務していた私は、通訳として会談に参加した。日本側はクラレの矢吹修常務、取扱商社の西日本貿易株式会社(社長山田幸次郎)*1の華井満氏(後の朝陽貿易社長)らが会談に出席した。

*1:筆者注:山田幸次郎が同社社長に就任したのは1972年なので誤り。当時の社長は日本タルク株式会社の社長でもあった森井庄内。