「親の因果が子に報い」とは言いたくないが。

http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20110224-740715.html

米国で第三者から卵子の提供を受けて体外受精で妊娠、1月6日に長男を出産した自民党野田聖子衆院議員(50)が、不妊治療開始から初産までの壮絶な経験をつづった「生まれた命にありがとう」(新潮社刊)を、明日25日に出版することが分かった。
出産後に血の塊が見つかり、子宮摘出手術を受け、2度と子供が産めなくなったことを明かした上で、「私は泣きぬれた」としている。また、長男はおなかにいる間、肝臓と心臓に疾患が見つかったが、「何があっても産み遂げる」との決意で出産に臨んだことも記した。
野田氏は「子供を産み育てることの覚悟を、あらためて出産の神様は私に促している」「この試練を乗り越えてでも子どもがほしいのか、子どもを持つということはそういう問題をも引き受ける決意を固めることなのだと」としている。長男は新生児特定集中治療室(NICU)に入院。産後に食道閉鎖症も見つかり、母乳はチューブを通して飲んでいる。おむつ交換などで、母子のスキンシップを取っているという。
野田氏は選択的夫婦別姓推進の立場だが、事実婚の関係だった父親の男性と婚姻届を提出したことも明かした。男性が「子どもの父親として戸籍に名前を刻みたい」として、野田姓になったという。同書は「子連れで永田町を闊歩(かっぽ)する野田聖子の姿を見せることができた暁には、1人でも多くの女性が『私も、産みたい』と思ってくれれば」と結ばれている。
[2011年2月24日8時27分 紙面から]

そこまでして産みたいとは思いませんから。
ちなみに野田聖子の自分の家名に対する妄執については*1つとに知られており、養子縁組に失敗した結果が*2、卵核移植という「悪魔の所業」*3に踏み切ってまで不妊治療を決行するという荒っぽさ。そもそも、35を越すと不妊治療でも着床率が下がるのは厳然とした事実であり、さらに先天性障害を抱えるリスクも倍加しているわけで、現に肝臓・心臓・食道に先天性機能障害が現れておりNICU行きになっているではないか。その妄執にも限界があって然る可きだ。
(参考)
http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20110223/
http://www.jsps.gr.jp/05_disease/gi/esph_atrs.html
http://d.hatena.ne.jp/SY1698/20100922/

*1:別姓制度を主導しているのに。

*2:親戚筋から養子を迎えるということすら考えなかったこともおかしな話。

*3:日本では倫理上の問題から許可されていない。卵核部分は本人のもので、卵殻部分を第三者のものに移植するというもので、理論上は夫婦間(二人の遺伝情報を持った)の子どもができるはずだが、遺伝子上は第三者のものが混ざる可能性が否定できない。