この統計数値を見れば、何が足りないかすぐ分かる。

http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/qe103-2/jike-_1.pdf
内閣府GDP統計資料より。文字化けするページはボロボロ転がっているわ、エクセルファイルはないわで、いかにも官庁らしいお粗末なものだが(民間企業なら斬首されるレベル)、そこから数値を拾い上げてまとめなおしてみた。
(単位:兆円)

暦年 名目GDP 民間支出 民間住宅 民間設備 政府支出 実質GDP デフレーター伸び率
2004 498.3 284.4 18.4 69.6 89.5 526.6 -
2005 501.7 285.9 18.2 75.7 90.6 536.8 △1.23%
2006 507.4 289.6 18.7 77.8 90.7 547.7 △0.90%
2007 515.5 292.5 17.3 80.2 92.2 560.7 △0.74%
2008 504.4 291.6 16.4 80.4 93.2 554.1 △1.01%
2009 471.0 280.0 13.7 65.1 94.5 519.2 △0.37%
2010 354.1 209.3 9.3 50.2 70.2 401.5 △2.75%

(注1)民間在庫増減その他の項目は省略(抜粋表示)、暦年換算(2010年は第3四半期まで)
(注2)GDPデフレーター=名目GDP÷実質GDP、伸び率は前年比表示
GDPデフレーターは一般に物価上昇率として考えられるので、これだけ見るとずっとマイナス。救いがあるとすれば、家計支出のデフレーターは2008年のみ0.40%とプラスに転じたことと、民間住宅のデフレーターが2004年〜2008年にかけてプラスであったこと。*1ただし、ここまでデフレーターがマイナスが続くということは、慢性的な資金供給不足にあることは言うまでもないわけで、この程度の数値すら読み込めない経済学者がいたとすれば、介錯してやるから早く腹を切れというレベル。

*1:これは本表にはなく、GDPデフレーターの定義に基づいて計算した。