「抵制日本」おやんなさい。できるものならねw

http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2010/11/post-da08.html
天漢日乗」さんに取り上げていただいて恐縮。

そもそも、北京地下鉄の電装品は、東洋電機製造やナブコなどが深く入り込んでおり、一気に日系を外せるはずがありません。西門子(シーメンス)とか龍巴迪(ボンバルディア)が主力の他都市と違って、北京地下鉄だけは独自規格を守ってきたので、一から自力で設計できるはずもありませんし。1980年代には、電機子チョッパ技術を開発するために、東急車輌製造から3両地下鉄車両を輸入しています。

自分自身、技術関係に詳しいわけではなく、所詮は「輸組報」の受け売りにしか過ぎない。ただし、どこまで日本の技術が入り込んでいるかを正式に認識しておかないと、余計な誤解が生じるので、それを防ぐためにソースを記載してみる。ちなみに、北京地下鉄は「750V第三軌条」という特殊な規格のため、シーメンスアルストムボンバルディアの(規格化車輌)参入を結果的に阻んできたが、技術面での自主開発に限界があったのか、根底部分で日系企業の技術が反映されているという事実は意外に知られていない。
(1) 北京地下鉄用車両用機器
鉄道車両輸出組合報」2003年1期(通号215)巻頭カラー写真
東洋電機製造VVVFインバーター制御システム・補助電源装置等、ナブコが回生ブレーキ装置。1997年受注、1998〜2000年に納入。受注に際し、長春客車廠と合弁の形を取っているが、これは他の車輌メーカー(シーメンスアルストムボンバルディア川崎重工業東芝)も同じ。174両分だが完成品納入ではないので輸出両数には含まない。
(2) 北京地下鉄向け電車
鉄道車両輸出組合報」1984年2期(通号141)P61
2号線プロトタイプ車として3両のみ完成品車輌を輸出。北京地下鉄で(電機子)チョッパ制御を自力開発しようとしたが果たせず、東急車輌製造より完成品を3両輸入したもの。中国への電車輸出はこれが初となる。1983年受注、1984年に納入。現在は本車両は引退している模様。
(補遺1)
id:special-rapid223 さんより下記サイトをご教示いただいた。
http://news.enorth.com.cn/system/2005/01/12/000943439.shtml
天津に流れていたらしい。ただし、輸出実績は3両しかないので、あとは現地生産ということになるのだろうか。画像は輸組報とまったく同じで色が違う。今となっては調べる術がない。
(補遺2)
はいらーあるさんより下記指摘あり。やっとわかった。
北京向けは完成品輸出で(受注先は北京地下鉄)、天津向けは部品輸出で長春客車廠で組立ということであれば何ら矛盾はない。これで説明がつく。

天津地下鉄東急車輌製のやつは、部品輸入で長客組立だったと思います。だから輸入扱いになっていないのかな。北京の東急と色が違うだけで、見た目は同じです。確か80年代半ばくらいのRFに東急車両の方の回想記があって、そこに書いてあったはずです。