銀塩機の変遷。

写真を撮り出したのは1985年頃で、この頃は父よりコンパクトカメラを借用して出かけていた。一眼レフに手を出したのは1989年、ペンタックスの中古機を使いはじめ、確かに画質は良くなったが、ピント合焦しないとシャッターが切れない使い勝手の悪さがあり、たまたま部室に転がっていたキヤノンAV-1をこれ幸いと拝借した(誰も使いきれなかったので)。就職後、ペンタックスは使用頻度も減ってきたので弟に下げ渡し、キヤノンAV-1を本務機として使ってきたものの、廉価版の機種であったため油切れが顕著で(二度修理している)、耐久性の面で問題があった。


2000年に新橋の中古カメラ屋を回ってNewF-1をついに購入。当時、この機種は中古市場でも一番人気であり、かなり値段が高かった(それでも4〜5万程度だが)。暫く2台を併用していたが、中国赴任に際し予備機(NewF-1もう一台)を購入し、使用頻度の低いレンズ・カメラは処分したが、予備機の巻上げに問題があり、本年に下記機材を除いて処分した。というわけで、現在使用しているのは、以下の機材だけ。


1. キヤノンNewF-1
1980年代のフラグシップを飾る名機だけはある。何しろ、機体が頑丈なため、少々手荒い使い方をしてもガタがこず、特に電池なしで撮影できるというのは、寒冷地で撮影する機会が多い場合に重宝する。難点は、感度調整用のダイヤルの強度が弱い点と、ファインダーに埃が入りやすい点か。現在は銀塩カメラの市場が安くなっているので、4〜5万円も出せば状態の良い機体が手に入る。


2. キヤノンNewFD50mm F1.4
標準レンズとしては申し分のない1台。市場に多く出回っている上に、安価。状態の良いレンズを探しておけば問題はない。


3. キヤノンNewFD85mm F1.8
中望遠レンズとしては無理のない設計のため、非常に明るいレンズで、非常に幅広い用途に使える、そのせいかかつてはかなり高価だったが、現在は銀塩カメラ市場の低迷もあってか、比較的安価で手に入れることができる。この2つさえあれば、蒸機撮影行には十分。