「住宅を買う」ということ。

そもそも、住宅を買うというのは「資産価値」としての側面が大きい。
ただし、住宅というものは「有形」のものだから、当然劣化する。それも見越した形で、無理のない形でローンを組まなければ破綻する。いや、破綻した物件を買うのも手ではある。それも即金でw

高度経済成長期においては、ローン利率を経済成長率が上回り、資産価値が上昇するので、長期ローンを組むメリットが存在するが、低成長期に入った場合は、メリットは乏しくなる。対応策は「ローン期間の短縮化」「即金で買う」どちらかしかない。基本的に、長期利率は「20〜30年先の貸倒れリスク」も織り込んでいるので、経済成長期待率よりローン利率が高ければ、ローンを組むメリットはない。

「貸倒れリスク」は、ローン対象者の社会的地位に左右される。
一般的に「大企業勤務」「公務員」の従業員で、なおかつ「勤続年数」が3年を超え、特に家族持ちなら、貸倒れリスクが低いと判断され、比較的低利でローンを組むことができる。

逆に、「自営業」「派遣社員」「女性」は、一般的に、長期のローンを組むことは難しい。自営業は売上の波が大きく、派遣社員は長期にわたって勤務することが期待しづらく、年収も上昇しづらい。女性の場合、男性より退職リスクが高い。差別でも何でもない。1LDKクラスの部屋は、女性の引き合いも高いが、審査で跳ねられるケースをよく聞く。