【北京31日時事】31日付の中国共産党機関紙・人民日報などによると、同国公安省は来年1月1日から、全国160万人の警察官を対象に、新中国建国以来初めてとなる全国統一の警察証を発行する。北京、上海、広東省などでは31日から前倒し発行され、地方警察がこれまで独自に発行していた警察身分証は使用停止となる。中国では偽の警察身分証を持った「偽警官」による犯罪が横行している。新警察証には特殊な偽造防止技術が施されており、公安省幹部は「違法犯罪抑制につながる」と強調する。また、事件の広域化や国際化が進む中、地方ごとに警察証が違うことへの不便さも指摘されていた。
中国民衆の間には、警察官の横暴な態度や腐敗への不満が高まっている。公安省は「警察不信」解消などを狙い、「民衆から求められれば、警察証を提示しなければならない」としている。中国では偽の記者証を使った犯罪も多発しており、政府は昨年、偽造が難しい新記者証を発行。特別な地位を利用した犯罪の摘発に全力を挙げている。
後段の「偽の記者証」が唐突に出てくるのが謎。要は「身分証のあるところ、犯罪あり」ということなのだろう。「統一警察証」の発行で全国規模の犯罪が行いやすくなったという話も。*1
