喫煙大国、たばこ自販機禁止

【北京28日時事】新華社電によると、中国全国人民代表大会全人代=国会)常務委員会は28日、たばこ消費抑制に向けた国際条約「たばこ規制枠組み条約」を批准するとともに、たばこ自動販売機の使用を禁止する声明を出した。同条約は、世界保健機関(WHO)の2003年5月の総会で承認された。たばこの広告を5年以内に原則禁止とするなど包括的な対策を盛り込み、今年2月に発効した。日本は昨年6月に批准した。中国の喫煙人口は約3億5000万人。世界全体の3分の1を占める最大の喫煙国で、喫煙に起因する病気の死者は年間120万人に達する。同条約批准を機に、健康被害防止策などを強化することが課題で、たばこの自販機使用禁止はその第1弾。中国では自販機の本格的普及、使用はこれからで、まず先手を打った形だ。

自販機は盗難の虞があるから禁止したとのもっぱらの噂だが。