当面先送りするが視野に入れるもの


「江南の蒸機とその後」
個人的に一番書きたいのは「江南の蒸機とその後」である。
紹興漓渚専用鉄路はこの地域の路線の中では一番趣きのある場所を走る路線で(景色の良さと撮り易さは反比例する)、何度出向いたことだろうか。最後に出向いたのが5年前なのだが、まだND2は健在だろうか。
この地域の蒸機路線は9箇所回ったのだが、そのうち6箇所は産業構造の変化により廃止されている。上海五鋼、鎮江焦化廠、南京瑞基鋼鉄、栖霞山水泥廠*1、杭州玻璃廠、横山鉄合金廠が消えており、盛業中なのは鎮江船山、紹興漓渚、蘭渓(渓西)の3箇所のみという状況。他にも数え上げたらきりはない。海外鉄ものは捌けないのが難点。



「松竹楽劇部幻の『満洲公演』とその時代背景」→ 暫停
創作類を委託するのも難儀するので、それも踏まえた対策として「松竹楽劇部の満洲公演 - 大陸に咲いた少女歌劇」という資料集をどこかでまとめようと思っているのだが、すでに満洲研究会「曠々満洲」で書いている内容から大きく逸れるわけでもなく、歌劇史(除宝塚)の市場が狭いこともあって、これも当面先送り。その代わり、可能な限り調べきっているので、様々な時代背景も絡めて紹介したい。ネックは新聞記事部分で、著作権保護期間満了だが頁数が膨らみすぎる。
(追記)
あと、OSKについて取り上げるならば「近鉄撤退後」の歴史も踏まえておいたほうがいいのかもしれない。これを書くのはかなり至難の業なのだが、それでも事実関係を淡々と書いていかないとこの部分が空白史になる可能性があるためである。同劇団については「空白史」が多く、現実問題として近鉄傘下時代は別の意味で「暗黒大陸」なのだが。だいたい95周年となったのにこちらも何もできないし100周年の時までにどうにかするかね


「市郊列車で逝こう」
上海近辺の非蒸機な乗り鉄撮り鉄記録。梅隴-嘉善間の市郊列車、上海南-葦潮港間の快速列車、上海影視楽園、金山鉄路に貨車の溜まり場など色々あるのだが、あまりいい写真が撮れてなかったりするし「江南の蒸機のその後」よりも捌けづらそうな題材


湖北省の蒸機とかマイナーなものを題材にすべきかどうか