上武鉄道補遺


日本ニッケル多野鉱山については、鬼石町誌 (p.574-577) に選鉱場等の施設を建設して寄付したとの覚書あり。また、上武鉄道は鉄道業末期の時点で売上高が10〜20億円もあったというのに、東商信用録に記載がなかった。兄弟会社の上武産業は記載があったが、砂利砕石・コンクリート製品販売となっている。したがって、上武鉄道の本業は (消去法による推論だが) 産廃収集運搬業の線が強くなる。鉄道廃止前で固定資産はわずか1億円程度の会社なのだ。それが破綻を迎えるまでの動きは謎が多いので、さらに資料の読み込みが必要だろう。