「設備投資」と「剰余価値」

多額の設備投資を行って元が取れるのかという質問が出て、鋭い所を突くなあと思い返した。

付加価値、マルクス経済学的表現で言えば「剰余価値」こそが、経済活動の根源であるのだが、そもそも資本投下とはなにかといえば「2時間でできるものを8時間働かせて」生み出される剰余価値の収奪であり、それを極大化するのが設備投資である。人間の能力を超えた機械の働きにより、剰余価値は数倍にも数万倍にも上昇する。すなわち、設備投資の稼働率こそが「剰余価値」を生み出す根源であるところまで連想したが、こんなものを今になって思い出そうとは。