本日の査収案件3(22日間の修学旅行)


神明高女創立80年記念誌(1995)は前に見ていたのだが、これはその10年前(1984)に刊行された70年記念誌。これで目を引いたのが「修学旅行日程表」(p.180-181)。これは1937年のものだが、宮島・神戸・大阪・奈良・吉野・伊勢・鎌倉・東京・日光・京都・岡山・高松・別府・熊本・福岡を回るというマジキチレベルの日程である。こんなの絶対おかしいよw それ以上に( ゚д゚)ポカーン となるのが「毎月3円ずつ積み立てて120〜130円くらい」というのだが、松竹楽劇部満洲公演が2円50銭で「高すぎる」と言われた時勢にどうやったらそんな積立できるのよ。今に直せば150万円クラスの修学旅行とか、なにこのお嬢様学校 「満洲女学生気質」という言葉に相違はなかった それもはるかに想像の斜め上を逝くレベルで*1

*1:柳生昌勝「満洲女学生気質」『満洲よもやま-皇軍将士慰問文集』満州文話会所収。長春市档案館に所蔵とのこと。詳細は永月芳乃「いごこちのわるい【狭間】-今村栄治『同行者』にみる異民・異郷・異心」『曠々満洲 うたう!大満洲国』満洲研究会2013参照。