「深淵を覗き込むとき、深淵もまたお前を覗き込む」

昨晩、そういう気分に襲われた。それ以外に形容しようがない。文字だけでそれを読めば、ここにあることに尽きるのだが、現実にそれを書いているのは生身の人間であり、普段は愛想よく仕事をしている人間が、一枚皮をむけば一個人に対する明確な悪意を向けた文章が書ける点である。それは自分の過去の悪行の報いであるともいえるが、しょせん万人に対していい顔なんてできないということだ。そのためだけに発言を抑えるなんて無意味なことで、従来通り淡々と文章を書き連ね、相手を見ずに走ることしかないのだ。