本日の査収案件は学習教材。

部下が高校で化学・物理を学んでいないという衝撃の事実を知ったため、これではいくら説明をしてもあかんわと気づいて、基礎から教え直す必要があるのではないかと思ったのだが、さてこういう時に限ってどういう書籍がよいのだろうかと頭を抱える。自分のように高校時代に文理科目を選択の余地なく教わった人間は少数派のはずで、大学時代の一般教養課程を単位の稼ぎ場とばかりに数学I(行列)とか自然科学概論(ニュートリノ)まで学んでいたり、社会人になってから趣味(貨車)の延長で毒劇物取扱責任者の資格まで取った基地外の基準で物事を考えてはいかんということを痛切に感じたので、帰り道に本屋で調達したのがこの2冊。

トコトンやさしいモータの本 (B&Tブックス―今日からモノ知りシリーズ)

トコトンやさしいモータの本 (B&Tブックス―今日からモノ知りシリーズ)

一つは回転機系の書籍。回路系の話はさっぱりなので身近な分野から攻める。あともう一つは発動機系の書籍。案外航空分野の話はわからないものだが、満洲関係の研究を進めると航空機関係の話も避けられなくなってくるので(昨年末刊行の同人誌では全体テーマが「空」なのに自分一人が「海」の話を書いている)、現代交通機関の技術基礎知識習得用に。ちなみにこの手の書籍で鉄道関係に関するものは技術的にあまりに浅いものばかりで見るべきものはない。自力で中国貨車台車関係書籍を調べまくったのもあるにせよ、台車の図面程度の基礎情報すら出ていないのには閉口した。