「NICU」で観る真実。

http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/04/post_8bc7.html
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/04/nicu_4c56.html
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2008/01/nicu3_25a6.html
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2008/01/nicu3_25a6.html
数年前に天漢日乗さんが指摘していた問題をふと読みなおした。
一般人にとっては「NICU」って何?というのが当然の話なので書くと、2,500g未満で出生した新生児(一般的には早産の域)は「新生児特定集中治療室」に入れられる。ふつうの市民病院クラスであれば、NICUといえどもさほど大規模なものではないので、ちょっとした未熟児がいる施設だよね、という話で済む。だいたいは本来の出産予定日(40週)までいるのが目安。*1
ところが、ハイリスク出産(市民病院ではもう手に負えない)と判断された場合は、県・大学病院レベルの周産期施設へ転院を推奨される。もはや「通院」どころではない(長期管理入院)。
「ハイリスク出産」とはこういうことをいう。
http://www.jaog.or.jp/JAPANESE/jigyo/research/boshi/NICU_0503.pdf
今から6年以上前のものだが、PDFで閲覧可能。
特に衝撃的なのがすでに天漢日乗さんが指摘している「長期滞留児」の問題で、17頁の「退院見込:無」が58%とか、23〜29頁の個別事案を見ると複雑な思いを胸にする。現在これらの「高度周産期医療施設」は「養護学校」を併設するケースが多く(神奈川県などは「姥捨山」の如く住宅地から微妙に隔絶された公共交通過疎域にある)、それは一度平日日中にでも行けばすぐにでもわかるが、それすらも表面的な話である。

*1:妻の体調も考慮し、長男は市内へ転院。特に問題はなさそうなのでご安心を。