三日目(斉斉哈爾→古蓮)

今回乗る列車は、斉斉哈爾から中国極北の地漠河県(古蓮)まで23時間掛けていく非空調慢車列車。さすがに硬臥は付いている。ところがこの列車の只者ではないところは、客車(YZ2+YZ4)に対し荷物車(XL4+UZ1)という陣容で、かつて函館本線で運転されていた荷物(旅客)列車を思い出す。おまけに餐車すらないので供食事情は最悪。


列車は淡々と火車站への停車を繰り返す。することもないので雑談したり、デッキで煙草を吸いにいったり、朝打包してきた食事をつまんでビールを飲んだりの繰り返しで時間が過ぎていく。
それにしても、硬座の車内はデッキから遠めに眺めるだけでもすさまじい混雑振りで、もし臥舗が取れていなかったらと思うと恐ろしいものがある。もっとも、前日どころか当日でも上段は余裕で空いており、何人か補票して乗り込んでくる乗客を見かけた。


この路線は加格達奇までは列車本数も多く、旅客列車や長大な貨物列車(そのほとんどが材木積)とすれ違う。
午後になると天候も回復。途中、名もなき站に停まることもあり、窓を開けてみたら交換設備は撤去されており、駅舎は閉鎖されていた。こういう站が時折見られる。
加格達奇に着いたのは21時50分、古蓮発加格達奇止まりの6246次が停まっていた。明日はこれに乗ってここまで戻ることになる。
ホームで煙草を吸っていたら、職員に「ここは禁煙だ」と怒られる。車内が禁煙ということはあっても、ホーム上が禁煙だという話ははじめて聞いた。