「介護ビジネス」大手の蹉跌(1)。

お待たせしました。久々に復活の「財務諸表分析」シリーズ、今回のテキストは「グッドウィル・グループ」だ。そういえば昔は「丸石自転車」について調べたことがあったなぁ。
あれも「介護ビジネス」絡みの仕手株(w
今回は子会社の「コムスン」が不正請求その他もろもろで「指定取消」という事態に陥ったのをきっかけに、コムスン自体が「企業の継続性」という観点から、監査意見出ず*1ということになりそうなので、グループ内の別法人に「事業譲渡」してみたりと、いろいろな施策を打っているようだ。しかし、今回の「事業譲渡」というのが果たして認められるかどうか、非常に疑わしい側面もある。*2
実は、今回事業譲渡を受ける「日本シルバーサービス」というのは、5月31日までコムソンの子会社(=グッドウィルの孫会社)で、それを別の子会社である「プレミア・メディカルケア」に譲渡したばかりである。グッドウィルグループであるという事実に変わりはなく、これってただ単に「指定取消の事実を消滅させる」ための「事業譲渡」ではないのか?と普通なら考える。
実は、これって、旧「クリスタル」が多用した手法で、事業譲渡をグループ間で盥回しにすることによって、「行政指導」受けた会社の法人格が消滅して、指導もクソもなくなるというやり口なわけだが、これを厚生労働省が認めるかどうかは知らん。

*1:「介護事業」主体の会社で「指定取消」受けたら、事業の継続性どころの問題ではない

*2:そりゃ厚生労働省は認めんだろう。「強い行政指導」という言葉に、その不快感が集約されている。詳細は以下ソース。http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070608k0000m040133000c.html