胡耀邦氏の再評価、縮小か=指導部内で慎重論

【北京13日時事】民主化を求めた学生に強硬な態度を取らなかったとして、1987年に失脚した中国の故胡耀邦共産党総書記の生誕90周年に当たる今月20日に向け、胡氏を再評価する動きが当初の予定よりも縮小される方向で最終調整が進んでいることが分かった。複数の中国筋が13日までに明らかにした。胡氏死去を受けた89年4月の追悼大会は同年6月の天安門事件に発展。胡氏の失脚後、指導部、国営メディアとも胡氏に対して公式に言及しなくなった。
中国筋によると、胡氏につながる共青団出身の胡錦濤国家主席は、改革・開放を進めた胡氏の再評価を天安門事件と絡ませないことで、記念行事などに積極的な対応を見せた。しかし、今月に入って「何らかの形で再評価に向けた動きはあるが、規模や形式もはっきりしなくなっている」(同筋)という。当初は胡主席らも出席した大規模な記念行事が予定されたが、「レベルが下げられる」(別の中国筋)との見方も強まっている。胡氏の伝記出版に関する動きも表面化していない。
北京の外交筋は「胡主席は国民に人気の高い胡氏の再評価で、権力基盤の強化を図ろうとしている」と指摘。しかし、胡氏の死去が天安門事件につながり、江沢民政権を生んだことなどから、指導部内には大規模な再評価に慎重論も出ているという。一方、中国誌・炎黄春秋は胡氏生誕90周年に関する特集を組み、田紀雲・前全国人民代表大会全人代)常務副委員長が「胡氏は共産党員の良心」と回想。「胡氏は経済だけでなく、政治体制の改革・開放を主張し、胡時代は党が最も民主的で、政治生活が最も正常かつ活発な時期の1つだった」と評価している。

つーか胡錦濤も実はお飾りで江沢民が実権を握っているのではなかろうかと。彼奴の伝記は堂々と出版されているくらいだし。*1

*1:伝記が書けるほどの大層な代物じゃなかろうによ