人口272万人、首都取り巻く「貧困ベルト」

河北省政府は17日、アジア開発銀行(ADB)と共同で取りまとめた研究リポート「河北省経済発展戦略研究」を発表し、その中で北京・天津市との境界沿いに貧困人口272万6,000人から成る「環京津貧困ベルト」の存在を初めて指摘した。「京津冀」経済圏の発展を掲げる北京市(京)、天津市(津)、河北省(冀)。しかしこの地域間の激しい経済格差は、経済レベルで大きく上回る長江デルタや珠江デルタとは異なり、地域経済の一体化が概念ばかりにとどまっている実態を浮き彫りにするものと言えそうだ。報告によると、同貧困ベルトは32の貧困県、3,789の貧困村などから形成されている。河北省の郭庚茂副省長によると、北京市農村住民の1人当たり平均年収が7,000元余りなのに対し、同貧困ベルトの水準は2,000元に満たない。ADBらによる研究チーム関係者は、周辺貧困地区の放置は一部素養の低い労働者の都市流入を招き、首都の国際イメージに悪影響を与えるばかりか、社会不安の要因にもなると指摘。「北京五輪の開催に影響を及ぼす」と懸念する声も上がっている。18日付新京報によると、同リポート作成費用80万米ドルのうち、ADBは60万米ドルを出資。今後も中国国内向けに同様の支援を行っていくという。(NNA)

今更何を言っておるのだ、それなら上海を中心に江蘇浙江安徽江西と連なる長江ベルトとか、香港を中心に広東福建四川広西と広がる民工ベルトとか、それよりも酷いとなれば、もはや終わっているとしか言いようがないのだが。*1

*1:でも北京で五輪開催する「つもり」なんだよねー。