今年一年を振り返ってみる


正直なところ、年々楽にならない印象もあるのだが、特に今年はきつかった。というのも、3月までは引越準備、それからは本業の多忙と人間関係の中を泳ぎ切り、さらに今まで書き残していたものを合同誌に書き抜いたので達成感が大きくそこからなにか書き出せる余力がなかったというのもある。それ以前に資金繰りというのは書かない

年々体力が落ちていく中で学んだのは、自分ひとりの力ではどうしようもない部分はだれかに頼っていくということと、一枚岩にまとめることができないところはそういうものだとあきらめて、その中でうまく調整をはかっていくしかないと気づいた点である。とはいえ、それすら片手間に家庭(育児)との両立とか、どう考えても死亡フラグしか立ってなかったな。


ただその荒波を泳ぎ切ったのは「他者への興味」かもしれない。
前に「人の話を頭から否定はしないですよね」と言われてはきたが、こんな顔されて個室に呼び出されて話を聞いたりとかやってこれたのもそれだな (むしろ、女性の話を聞くのをいやがる男性が世の中にこれほど多いのかといまだに理解ができない)。そういう他者への興味がなければ合同誌に参加もしなかったし、またそれを通じて手持ちの分野が広がったのは大きい。それがなければ趣味の世界に幅を持たせることもできず、また「本業の手法を趣味に投入」ということもできなかったかもしれない。

さて、今までは目先の課題を解決するという「手段」に割り切って生きてきたが、今後の課題はそうした経験を「構想」にいかに転嫁するかという話。案外、自分の人生の目標というものは描けないものであり、周囲を見てもそういうことを示せている人間は多くない。その中で「少しでもよくしたい」という構想を示せるだけでも一味ちがうのかなと思っている。残された時間が長いとは言えないのだが、一周回遅れでも独自の視点を示せることは自分がこの5年間色々なものを作ってこれたことが証明しているし、特に去年から今年にかけては色々しんどい経験もしてきたのだが、これからはそれをどうやって「本業の手法に投入」できるかが鍵になってくるのだろうな。