備忘録としての大鉄経営状況

http://www.yomiuri.co.jp/local/shizuoka/news/20140619-OYTNT50258.html
「3年連続赤字の大井川鉄道 24日株主総会」2014.06.20 読売新聞(地方)

大鉄の本音は「自治体からの補助金を得たい」(伊藤秀生社長)。だが、両首長は「企業に対する直接的な資金補助は市民理解が得られない」との考え方を崩さない。これまでの協議は平行線をたどっている。ここへ来て、議論の速度も落ち始めた。7月から運行するSL「きかんしゃトーマス号」の予約が好調で、15年3月期は黒字を見込めるからだ。染谷絹代・島田市長は5月の会合で「今は初会合の時の緊急性はない。議論する時間が与えられた」との認識を示した。大鉄の伊藤社長は、借入金が約35億円にのぼる苦境をふまえて「トーマス号の効果は一時的だ」と、長期支援の必要性を訴えているが、周囲の危機感は薄らいでいる。

常務1人を含む取締役3人が辞任し、後任の取締役3人が選定される。注目されるのは、生え抜きの坂下博司常務の後任に、名鉄出身の本田吉広氏が候補者として上がっていることだ。大鉄は社長に伊藤社長を含め名鉄出身者を1970年から7人連続で迎えており、複数の関係者によると「本田氏は次期社長と目されている」。実質的に大鉄の経営を握る名鉄だが、行政との協議会など表舞台に登場して支援策を示す気配はない。

つまりこれってどこも「カネ出したくない」という話なのよね。名鉄が10.4%に出資比率を押さえているのも、下手に連結したらますますお荷物、そこまで余力はないというのが本音 (福井鉄道を事実上切り離したのはそこだ)。問題は過去にどういう関係にあったかで、有報を見ればその辺りはある程度見えるはずなのだが (個別明細書とか保証情報とか)、さすがにこんなところまで踏み込んで資料読みをするアホもおらんな
追記
http://www.meitetsu.co.jp/profile/ir/reference/securities/
とりあえず第109期時点では目立った保証情報等がないことはわかっているのだが、土地再評価差額金だけで600億円超もあるのな。あといまさらながら退職給付信託なんてものもあるのかここは さらに有報は5年経過したものは容赦なく削っとるし そこまで伏せてえのか