「甬温福高速専線」でCRH2脱線事故(CRH1に追突)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110723-00000802-yom-int

読売新聞 7月23日(土)23時7分配信
【北京=関泰晴】新華社通信によると、中国浙江省温州で23日午後8時半(日本時間同9時半)頃、同省杭州から温州に向かっていた高速鉄道が脱線、うち2両が橋から川へ落ちた。1両あたりの定員は約100人という。死傷者が出ているかどうかは不明。
中国は日本やドイツなどから技術供与を受けて高速鉄道の車両製造を始めた。だが、中国政府は「(日本などから)技術を取り入れ、消化吸収し、革新させた」として、高速鉄道に関する技術は完全に独自開発と主張。日本や米国、欧州など5か国・地域で高速鉄道に関する技術の特許申請を進めていることが明らかになっている。脱線した車両が、いわゆる「中国版新幹線」かどうかは不明。
中国の高速鉄道網は、開業済みの総延長が2010年末で8000キロ・メートルを超え、20年には1万6000キロ以上に延びる計画だ。巨費を投じて路線拡大を急ぐ中で、環境面の審査を通らず環境保護省から営業停止を命じられた路線も出た。突貫工事に伴い、線路など設備の完成度に対する不安の声も少なくない。

http://twitpic.com/5ukv38
http://ww4.sinaimg.cn/large/6961d578jw1djfxyb47h6j.jpg
http://news.cntv.cn/album/20110723/100021/pic_show_js.shtml
「不明」の部分はこちらの画像で特定可能。
CRH1AにCRH2Eが追突したように思えるのだが、画像を見ている限りでは特定が難しい。元来は、D301次(北京→福州)のほうがダイヤ上先行するはずだったのが、何らかの理由でD3115次(杭州→福州南)より遅延した模様。編成番号と列車の特定はまだ。両者とも同地域では主力の車輌で、2007年2月以来運行を開始しているが、重篤なトラブルは聞かない。
D3115次の運行時間(杭州→福州南)。一等・二等軟座連結。

D301次の運行時間(北京→福州)。寝台動車組使用。

【出所】http://www.12306.cn/mormhweb/kyfw/ (列車時刻表査詢)
予断はできないが「甬温福高速専線」をはじめとする高速鉄道網はかなりの突貫工事だったような気がするので、脱線に至った原因は軌道面の問題と考えたが、実際はD301が京滬高速専線で遅延を抱えてD3115の後を追いかける形となったところで、D3115に架線トラブルが発生し停車しているところに、D301が突っ込んだことによるもの。どちらにしろ、前鉄道相の「死刑」への道程がまた一歩縮まったような気も。
→ 23日夜半で11名死亡、24日昼で35名死亡との情報。邦人乗車は不明。