蘇寧傘下になるへたれぶり。

ウォールストリートジャーナルで見た。
数日前にニュースになっていたが、わずか8億円で筆頭株主になったのも株価12円というていたらく。2000年度に2,000億円以上あった売上が、いつのまにか400億円まで落ち込んだらそりゃコケるわ。店舗もピーク時の67から9にまで減らして、損益改善するのかどうなのか。
腐った財務諸表はこちらを参照あれ。
http://www.laox.co.jp/laox/press2009/090521.pdf
ちなみに「蘇寧電器」であるが、中国華東地域の家電小売大手。「蘇」「寧」とあるとおり江蘇省を地盤としており、財務諸表は見ていないが決してあやしい企業ではない。
今までは香港経由の出資が主流だったが*1、今度は大陸からの*2業績不振企業の買収が相次ぐかも知れぬ。
もっともラオックスにかつての勢いはなく、「家電専門店」としてならわざわざ蘇寧が買収するメリットはない。「秋葉原での電気店」というブランドを手に入れるのであれば、8億なら十分安い買い物かもしれぬ。
投資額は総資産の1%未満で「誤差の範囲」だし。

*1:山水とか赤井とか

*2:今回の案件は一応ケイマン諸島のSPC経由