湖北省における水泥厰の増強情報。

26日付の中国紙・中国証券報(B2面)などによると、上海証取に上場する葛洲覇*1股份有限公司(本社湖北省宜昌市)は、地元などで日産2500−4800t規模のセメント生産設備を計4系統新設し、乾式セメントの生産規模を拡大する。地元企業と受け皿会社をそれぞれ設立するが、いずれでも葛洲覇が経営の主導権を握る。年産規模は合わせて年間685万8000t。26日、公告で明らかにした。このうち、地元の宜昌市興山県には日産2500t規模の設備を設ける。年産100万t規模。受け皿の「興山葛洲覇水泥有限公司」には7割を出資する。残りは宜昌興発集団。工期は1年と見込む。また、日産4800t規模の3系統は同省宜城市と老河口市、咸寧市嘉魚県にそれぞれ設ける。年産規模は合わせて585万8000t。工期はいずれも1年半と見込む。(12/27時事)

セメント工場を山のように作るのはいいが、どうやって原石を供給するかが鍵。葛洲覇のセメント工場は、荊門あるいは宜昌にあり、荊門は石灰原石:自己供給、宜昌は宜城市松木坪〜枝城港:鉄道輸送、枝城港〜宜昌間:水上輸送で石灰原石を供給しているはず。いくらなんでも松宜鉄路の輸送力増強、ということにはならないはずだが。

*1:注:「覇」は正式には「壩」